カウンセリングについて

臨床心理士のカウンセリングではどのようなことをするのでしょうか?

悩みや不安を抱え、メンタルクリニックに通うべきか悩んでいる人のなかには、「カウンセリング」は受けてみたいけれど、どんなことをやるの?」と不安に感じている人も多いはず。日常生活を送る中で、カウンセリングをおこなう臨床心理士の仕事に触れる機会はすくないかもしれません。このコラムでは「臨床心理士のカウンセリング」についてご紹介します。

そもそも”カウンセリング”って?

カウンセリングは、臨床心理士が患者様の話を聞いて患者さんの話に共感を交えながら耳を傾け、患者様の考えをありのまま尊重し援助することで、問題や悩みを明確化して対処する能力を回復させる手助けをしていきます。

精神療法と異なり、患者の自主性や自発性をより重視しているので、患者様の話を否定したり、「こうしたら?」という提案をすることは基本的にしません。カウンセリングには様々な方法がありますが、基本的には1対1で話をしながら、問題に対する考え方や感情の整理、これからどうしていくかの見通しを立てていきます。臨床心理士が、あなたと一緒に考えていくことで、悩みや問題の解決への糸口を見つけるお手伝いをします。

「臨床心理士」と「心理カウンセラー」は異なる:

「臨床心理士」と「心理カウンセラー」、この違いを明確に答えられる人は少ないはずです。現状では心理学に関する国家資格が存在せず、心理系の民間の資格を取得することによって心理カウンセラーを名乗ることができます。

このような背景がある中で、もっとも信頼性や権威のある心理系の資格が「臨床心理士」と言えます。資格名であると同時に職業名でもある臨床心理士になるのには、厳しい条件がかされています。指定大学院や専門職大学院を修了しないと臨床心理士の資格が得ることができません。

カウンセリングと検査がセットの場場合も: カウンセリングの際には、併せて検査をおこなう場合があることも抑えておきたいポイントです。

心理検査:  心理検査とは、患者様が直面している心身の苦痛や困難、人格、知能などを正しく理解することで、どうすればより良い援助を行えるかを探るための検査です。


性格検査:  性格検査とは、患者様が自分自身の性格をどのくらい客観的に把握できているのかを知り、また自分の性格にどの程度苦しみを覚えているのかを知るための検査です。これによって患者の人格特徴や脅迫観念、脅迫行為の重症度を知ることができます。また、個人の特徴を細かく分析することでパーソナリティの特性を知ることができたり、本人が意識をしていないような深層心理まで捉えることができます。

カウンセリングは治療にいかされる:

カウンセリングによって臨床心理士が得た情報は、精神科医や心療内科医が患者様の診断と投薬を行う上での参考になることもあります。

医師は診断時に患者の話を聞いてはくれますが、あくまで問診がメインの為話をする時間はわずかであり、カウンセリングまでをしてくれる医師はあまり多くはないでしょう。最近ではカウンセラーの重要性が広まってきているため、臨床心理士が在籍するメンタルクリニックも増えています。

当院では臨床心理士による対人関係療法を行なっております。
@アンガーマネジメント:人と接する上で ご自身の怒りが深刻にならないようにコントロールする方法(個人療法)
Aアサーション: お互いを大切にしながら自己表現力を行う方法 (集団または個人療法)
第3回グループによるアサーションへの参加者を募集しております。
事前面談(無料)が開始されます。お気軽に03-5643-9855までご連絡下さい。
臨床心理士による認知行動療法も行っております。ご興味のある方はお問い合わせください。


※思春期のお子さんの相談には思春期臨床心理士経験のある臨床心理士が対応致します。

カウンセリングはどのくらい続ければよいのでしょうか

カウンセリングの目的・目標は人によって異なります。カウンセリングをどのくらいの期間受けるのか、いつ終わりにするのかは、臨床心理士と話し合っていくことになります。