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認知行動療法(CBT:Cognitive Behavior Therapy)
認知行動療法のススメ
気にかかることを考え続けているうちに、かえって、気にかかるようになったことはありませんか。考え続けても気が晴れず、動悸がしてきたり、眠れなくなったり……
そのような時にこそ、「認知行動療法」です。
認知と行動に働きかける
認知行動療法は、私たちの「認知」または「行動」または「その両方」に働きかけて、私たちの「気持ち」(ex.気が晴れない)や「身体的反応」(ex.動悸がする、眠れない)をよい方向に変えていこうとする心理療法です。
身体的反応には、身体的な病気が関わっているかもしれないから、もちろん注意が必要です。でもそうでないなら、「気にかかることに関わって心身を悪化させる」という悪循環を断ち切って、少しでも善循環にもっていきたいものです。
認知を変えるということ
認知行動療法はどのように行われるのでしょうか。それは、機関によっても心理療法家によっても、いくらか違います。現在の主流は、「行動」より「認知」に働きかける方が多いかもしれません。
「認知」は、残念ながら簡単に変えられるとは限りません。認知の中には、私たちが「物ごころついた時から知らず知らず身につけた考え方」も入っているからです。
これが私たちを幸せに導くならいいのですが、よくない方向に向かわせるなら、その「凝り固まった考え方」を何とかしなければなりません。
自分自身をmanageする
認知行動療法は、方法としては難しくないので、私たちはそれと知らぬうちに使っているかもしれません。でも、認知行動療法を始めるにあたっては、この方法を意識的に使い、そのことによって、「よい心の習慣」をつくることをめざします。それを行うのは他でもない、あなたです。
自分で自分をmanageする。自律的になる。認知行動療法の醍醐味は、そこにあるかもしれません。
CBT治療の例を見てみましょう
【Aさんの場合】 Aさんは30代の男性公務員。仕事も順調で、休日は趣味を楽しむなど、オンとオフを上手に切り替えて過ごしていました。
ところが、人事異動で上司が変わり、仕事の進め方に変化が出てきました。上司の進めるやり方に合わせていかなければならなくなったのです。Aさんは、自分の慣れたやり方を手放さなければならなくなりました。
次第にAさんの睡眠時間は短くなっていき、仕事にミスが出始めました。新しい上司はミスを見逃さず、早く彼のやり方に慣れるようAさんに厳しく接してきました。Aさんは努力しましたが、ついに心身ともに疲れ果て、休日は寝てばかりいるようになりました。
家族から言われて、Aさんはメンタルクリニックを受診。まず夜にきちんと眠れるようになりました。しかし、上司に指摘されたミスが頭から離れず、気がつくとそればかり考えています。同僚や部下には無能だと思われているだろう。そもそも実は自分は無能だったのではないか――Aさんはそんなことを考えるようになっていました。
そのようなとき、Aさんは勧められて認知行動療法をやってみることにしました。「コラム表」を紹介され、面倒だなあと思いながらも、言われた通りに少しずつやってみました。しばらくは特別変わった感じもありませんでしたが、ある時ふと、自分に起きたことに対する自分の反応が、モニターできるようになってきたことに気づきました。
大雑把にしか捉えられなかった自分の不調が、分析して捉えられるようになってきたのです。同時に、自分の考え方の「クセ」といったものも、わかるようになってきました。
Aさんはまだ上司のやり方には慣れませんが、その対策も立てられるかもしれないと少しずつ希望が出てきました。Aさんは根気よく、認知行動療法に取り組んでいます。
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