クリニック通信

人前でひどく緊張してしまう 

人前であがりやすい、緊張して声がふるえる、顔が赤くなってしまうなど、以前は対人恐怖症、赤面恐怖症などともいわれていました。もともと内気な人や人前にでるのが苦手な人がいるのは確かですが、人前にでて失敗するのではないか恥ずかしい思いをするのではと不安が過剰になってしまい、そういった場面を避けてしまうことで日常生活や仕事上に支障がでてくれば社交不安障害(社交不安症)の可能性があります。
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電車に乗るのが怖くなる 

「電車に乗るのが怖くなる。ドアが閉まっている空間が不安で不安でしかたない。」
というような方は、「パニック障害」の可能性があります。普通の方であれば、電車は閉所とは思われないでしょう。電車にはたくさんの人がいるし、1LDKの住まいや3LDKの住まいに比べても、前から最後の車両まで相当広い空間が存在しています。
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うつ病の多様化について

厚労省の患者調査から、うつ病・うつ状態と診断された人は100万人を超えたことが報告されています。長引く不況や労働環境の悪化、社会構造の変化などストレスフルな状況のの中、仕事に対する環境にも変化が起きて、うつ病・うつ状態の人は増加しているだけでなく、その病態像の多様化がみられています。
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ストレスのモニタリング

ストレスの発生源としては職場だけでなく、家庭内の夫婦関係や子供との関係、近所や親戚との関係、また自分自身の内側からとさまざまです。一見よい出来事でも大きな変化であればストレスとなりこころのエネルギーを消耗することもあります。
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不眠とこころの不調について

睡眠時間が短い日が続くと、脳の扁桃体という不安や緊張のセンサーとして機能している部位の活動が活発となり、大脳皮質から扁桃体の活動を調節するバランスも悪くなるということが今年の日本睡眠学会の発表にありました。これは、睡眠不足が続くといらいらしやすくなって感情のコントロールも効きにくくなるということを意味しています。
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職場の対人関係ストレスと適応障害

うつ、不安、不眠などに困って受診していただく方にお話を伺っていくと職場の人間関係がきっかけや原因となっていることが少なくありません。社会人として乗り越えるべきストレスなのか適応障害に入ってしまっているのか?本人のみならず周囲の人もなかなか判断がつかないと思います。
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