不眠症の原因、影響について

不眠症とは睡眠時間の長さではなく、目覚めた際のだるさや眠気、日常生活の中で支障をきたしてしまう程の症状になった状態を指します。そのため逆に睡眠時間が短くても目覚めが爽快(質の良い眠り)であれば不眠ということにはなりません。

「なかなか寝つけない」「すぐに目が覚めてしまう」〜不眠症〜

布団に入ったけれど、なかなか寝付くことができない。一度眠りについても1、2時間の睡眠で起きてしまう。このような症状が長く続いていたら、心身ともに疲れ果て、体調不良になることもあります。しかし、最も気がかりなのは、精神的な疾患の可能性です。

不眠症は5人に1人の身近な病気

眠りたいのに寝付くことができない、もしくは寝たけどすぐに起きてしまうのは、不眠症の症状のほんの一部です。不眠症には、その他にも、さまざまな症状が現れます。不眠症は身近な病気であることから、多くの人が不眠症の症状が出ていても治療を後回しにしてしまいがちです。しかし、ほかの病気が原因で不眠症が引き起っていることもありますので、早めに心療内科/精神科での診療が必要になります。また中年になるにつれて不眠症の割合は高くなってきます。

不眠のタイプ

入眠障害

身体が疲れていて、今すぐ寝付きたいのに寝付くことができないタイプです。その結果、次の日に疲れを残してしまい、日中にウトウトしてしまい仕事がはかどらない状態になり、ベッドに入っても寝付くことができないという悪循環が生まれます。

中途覚醒

一度寝付いたのに何度も目がさめてしまうタイプです。普通に生活をしていて、何度か目が覚めてしまうこともありますが、途中覚醒はそれにより、生活に何らかの支障をきたしている場合、睡眠障害だと診断されることがおおいです。

早期覚醒

目覚める予定の時刻よりも、大幅に早く目がさめてしまい、その後、もう一度寝ようとしても、寝付くことができないというタイプ。高齢者に多い不眠症だと言われ、活動量の低下や日光を浴びている時間が短いことが原因だとされるため、自力で直そうとしまいがちです。しかし、専門機関での生活指導などを受けた方が良い結果につながるでしょう。

熟眠障害

しっかりと寝ているつもりでも、朝目が覚めるとなぜか疲れているというタイプです。これは睡眠中に熟睡ができていないことが原因で、肩こりや頭痛が起き、仕事に集中できないこともあります。また、精神的なダメージも大きく、眠れないことでさらにダメージが蓄積されてしまいます。

これらの症状が出ている場合は、不眠症の症状の可能性が高いです。生活のリズムの乱れからくるものと、見分けるのが難しいですが、自分の症状を良くチェックしてみましょう。

不眠症の原因

不眠症の原因としては

身体的なもの、物理的なもの、精神的なもの、うつ病などの精神疾患や薬の副作用によるものなどが挙げられます。

●体調不良などの身体的な原因

風邪や腹痛、頭痛など体調を崩す原因が他にあり、その結果不眠症になっているケースです。この場合、不眠症の原因となっている病気や症状の治療を行うことで不眠症が改善されることがあります

●環境の変化や時差など物理的な原因

引っ越しや転職、より身近な部分では枕を変えた・部屋が暑い・工事の音がうるさい・部屋が明るいなど些細な日常生活の中での環境の変化や、旅行による時差ボケなどが原因になっている不眠症です。

●ストレスなど精神的な原因

悩みやイライラ、緊張などストレスで心に負担がかかり、眠れなくなってしまう場合があります。この状態が長く続くと、不眠が慢性化してしまい不眠症となってしまいます。


●うつ病などの精神疾患や薬の副作用が原因

うつ病などの精神疾患が原因による不眠です。うつ病にかかっている場合、同時に不眠症の症状が出ている場合も珍しくありません。また、うつ病の治療薬の副作用として不眠になってしまう場合があります。

しかし、自分では気づかない慢性的うつ状態なので、ただ生活のリズムが狂っているだけだと思い込んでしまい、気づいたころには、うつの症状が重篤化してしまうこともあります。

 

不眠症の影響は?

不眠症が続くと、日常生活を送る上で多くの支障をきたします。
具体的には下記のような症状があらわれてきます

  • 集中力や記憶力、注意力の低下
  • イライラや焦り
  • 日中の眠気
  • やる気が出ない
  • 勤務先や運転中のミス
  • 緊張、頭痛、胃腸の違和感
  • だるい、疲れやすい、疲れが取れない

うつ病と睡眠障害の関係性

不眠症は身近な病気なので放置てしまう人が多い傾向にありますが、うつ病(鬱病)との関係性があります。不眠症はうつ病の症状でよくみられるもので、うつ病を克服しなければ、不眠症を治すことが難しいことがあります。 しかし、自分では気づかない慢性的うつ状態なので、ただ生活のリズムがくるっているだけだと思い込んでしまい、気づいたころにはうつ状態が重篤化してしまうこともあります。

「不眠」については、一過性あるいは短期間のものであれば何とかなりますが、不眠が長期化している「不眠症」の状態になっている場合は、まずは早めにメンタルクリニック専門医に相談することをおすすめいたします。

 

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